新潟市の旧繁華街古町からまあまあ近く、新潟市役所本庁のすぐ近くに新潟県医学の最高峰、新潟大学医歯学総合病院があり、隣接して新潟大学医学部、歯学部があります。
車のアクセスのよい場所ですが、この周囲は意外といい散歩道。
以前ご紹介した西大畑エリアからもほど近く、時間さえあれば新潟市美術館、西大畑公園、新潟カソリック教会、どっぺり坂などを散策した後でも十分に辿り着きます。
西大畑方面から歩いてくると、医学部の手前に「しょうこん坂」があります。
上りが割と緩やかでワルツのように上れるということで別名ワルツ坂とも呼ばれ、私はずっとその呼び名を使っていました。(しょうこん坂という呼び名はかつての護国神社の前身、招魂社があったためと聞いてます)
ワルツ坂・・・どこかロマンチックな響きが大好きです♪
木々も多く、この坂の上には医学部、総合病院だけでなく、登録有形文化財である新津記念館などがあり、散歩道としては結構いい道筋です。
今回ご紹介するのはしょうこん坂を上ったすぐ右手「新潟大学旭町学術資料展示館」
名前の硬さと大学関連施設の敷居の高さで、一度も入ってことがなかったのですが、今回気になる日本画家、中村恭子さんの企画展「書割少女」があるというので訪れてみました!
もともと新潟師範学校記念館として建てられたもので、市内に現存する最古級の鉄筋コンクリート造りで、国の登録有形文化財だそうです!知らなかった・・・
なんでも、昨年改修してリニューアルオープンしたばかりだそうで。
そういえばなかなか味のある歴史を感じさせる建物です。
新潟師範学校跡碑もあります。
今回お目当てだった中村恭子さんは昨年まで新潟大学で教鞭を取っておられたそうですが、日本画の可能性を感じさせる画家さんです♡
ご縁もあったのでしょうが、こんな素敵な作品群、もっと宣伝してもっと多くの人に見てもらいたかったかな。
中村恭子さんについて知りたい方は名前で検索してみてください。日本画というだけでなく、科学的、哲学的考察などもされていて面白いです。
でも、これをきっかけに資料館内のワクワクする常設の展示を見ることができ、私にとってはとてもラッキーでした。
さすがに、医学部のおひざ元、色んな医学に使う器具などの他に、縄文から現代までの進化を考えさせる頭蓋骨や、佐渡の貝塚で発見された屈葬された骨の展示、更には土器や石器、とても見ごたえのある展示物が常設展としてありました。
縄文人の虫歯やかみ合わせの考察など、スタッフから丁寧な説明もあり、私的にはまた来たいと思うような満足する展示でした。
新潟に長い間住んでいるのに初訪問。その面白さにちょっと感動。
護国神社にも近いので、医学系はもとより、土器や石器に興味があるような古代好き!?歴史好き、遺跡好きな人は機会があったら是非訪れていただきたい場所です。