古町、と言って私の頭にまず浮かぶのは6番町周辺です。
新潟で初めてオーバーアーケードができたのも6番町(&7番町)だと思います。
オーバーアーケード街 通称古町モール
6番町の入り口には本が大好きだった私の聖地「北光社」がありました。
かつての面影はないけれど、今でも古町らしさを残している店が残っています。
北光社がなくなった後、昔ながらの本屋の牙城を守っているのは「萬松堂」
いつもレイアウトや仕入れに工夫して、時折掘り出し物があります。
その隣は、昔から続く由緒正しい文房具屋さん「横場精良堂」
可愛い小物も多くて、スーパーでは見られないグッズも売っています。紙の品ぞろえは豊富です。
すぐお隣の入り口から上った二階には古き良き時代から続く喫茶店「エトワール」
萬松堂の右隣の「喫茶マキ」と並んで6番町の象徴的な喫茶店で、こういう昭和レトロな喫茶店は最近なかなかないですよね。
*↓の写真は左からエトワール、横場精良堂、萬松堂です。
喫茶マキは二階から一階に移転しました。
この並びを見るとほっとします。
あと、お向かいの狭い小路の中ほどに、更に昭和レトロ感溢れる「Kaffa蒼紫(カフェ パルム)」の入り口があり、私のお気に入りの店です。薄暗くレトロな店内、ほろ苦いコーヒー、ちょっと隠れ家的雰囲気の空間でです。
実はこの先、5番町へ続く通り昔からの店はほぼなくなっています。
店じまいしたシャッターには時折シャレた趣向が凝らされています。
シャッターの奥には五泉のヒーロー(ヒロイン⁉)「忠犬タマ公」が!
お店がなくなり、裏側が駐輪場!?駐車場!?になった場所には新潟とはご縁が深いJAZZ界の巨星デューク・エリントンのアート壁画が!シャレてますよね。
ふと気づくと足元に可憐な少女もいます。
そして、数少ない残存店の一つ、古町の老舗のパンや「富士屋」
当たり前の食パンや、あんパン、クリームパンが本当に美味しい有名店です!!
その上にある喫茶店「香里鐘(カリヨン)」は、軽食類が豊富でおいしく、その昔随分お世話になりました。
その向かいには比較的新しい顔「古町演芸場」2020年に一度閉鎖されましたが、その後新しい形で運営、今年2022年4月からは旅興行の一座公演も復活されると今朝(3月15日)の新聞に出ていました。喜ばしいことです。
古い町に伝統的演芸も乙なものです。町、演芸場、どちらも廃れさせたくないですね。
もちろん新しいものも頑張ってほしい。美容院の上で存在感を発揮している豚さんはちょっとお気に入りです。
今まではオーバーアーケード内でしたが、6番町の楽しさはまだあります。
東堀へ抜ける小道には通称「版画通り」があって、街頭も版画風になってちょっと楽しい。
そして通りの裏側には、マンガの町新潟を目指して「マンガの家」が!
新潟はたくさんの著名な漫画家を輩出してきました。
その貴重な原画も保存されているそうです。
また6番町と言えば忘れてはいけない「とんかつ太郎」
写真を撮った日は定休日(水)でした(^^;)
マンガの家とはオーバーアーケードを挟んで反対側で、初めての人にはちょっと分かりにくい場所かもしれませんが、新潟名物タレカツ丼の発祥の地です。
実は私は卵とじバージョンが好きな派ですが、甘辛いタレカツ好きは新潟にはいっぱいいます。
そんなこんなで、あまり知りすぎているのでつい見過ごしがちになってしまいますが、やはり古町は古町。何とかもう少し活気を取り戻してほしいと切に願っています。
今日の教訓:古い町にはなくしてはならない物がある。思い出も含めてね。