新潟日和~けこさんのときめきスポット~

全国の中でも微妙な位置にある新潟☆自分なりのときめきスポットをご紹介

ちょっとだけ村上~食べてばっかり!?~

たまに無性に食べたくなる食べ物や行きたくなる場所があります。

村上もそんな場所の一つ。

 

鮭で有名な村上ですが、この季節、海岸沿いのあちこちのスポットや料理屋で牡蠣も食べられます。

 

とりあえず何か美味しい海産物にありつけるだろうと、久々に村上目指してみました。

着いた!!

村上駅はちょっと味のある駅で、駅の文字が驛と旧い表記で書かれている所もGood!

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お昼時の密を避けたら2時半を過ぎ、営業している店を探して駅前の観光案内所に。

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この案内所の内装もまた味があり、おじさん、おばさんの人形が温かくお出迎え。

案内所の方にこの時間でも営業中の「美味しい店」を教えてくれ、と無理難題を尋ねたら「一鰭(いちびれ)」というお店を紹介してくれました。

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時間も時間だし、とりあえず食べられればいい、ということで行ってみたら、なんとまあおしゃれというか、風情があるというかユニークなお店で。

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海鮮料理屋なのに、ここは図書館か?というワンダースペース。

入り口も本がいっぱい、店内でも本がメインとばかりのインテリア。

地元の名士の方の寄贈書らしく、小さな図書館に来た気分。

3時近いのに、私の他に3組ほどお客様がいました。人気店なのですね。

本の向かい側の壁には村上城の地図と案内板があり、場所を表すランプ付き!!

まるで小さな博物館!?

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岩牡蠣と海鮮丼を注文しましたが、これがまたネタが新鮮で美味しい!!新潟市にも美味しい海鮮丼のお店はたくさんありますが、そのどれにも負けない、というか勝っている!とろけるようなマグロ、ぴちぴちした海老、大満足。

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その後は市内をぐるりと回って、きむらや瀬波温泉まんじゅう」3色セットをゲットし「瀬波南国フルーツ園」の移動トラックでジェラートを食べ、帰路につきました。

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このトラックの隣のTOTO」というお店のTOTOサンドにも惹かれたのだけど・・・

TOTOサンドとはサバのサンドイッチみたいです!?

トルコ名物って書いてありましたが、トトってお魚のことかな!?

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本当はお城跡とか歴史文化館とか、豪農の家とかも見たかったのだけど、今回は時間の関係で割愛。

 

村上は小京都とも呼ばれているらしいですね。

新発田もそうですが、旧城下町は何か雰囲気とか町の空気が独特です。

同じ新潟県でも、各地方独自のカラーがあります。

ゆっくりとその色を楽しみたい。

 

次回は食+町観光で来たいものです。

あ、温泉(近くの瀬波温泉は新潟では有名です!)も楽しみたいですね💛

 

余談ですが、市内で見つけた「水族館Amazon」に心惹かれ・・・(残念ながら休業日だったようで)

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次回はその水族館内に展示してあるだろう!?「世界のダンゴムシを見てみたいと思いました!

佐潟(さかた)ラムサール条約湿地

佐潟ー最近まで私は「さがた」と呼んでいましたが、知り合いに指摘され間違いが分かりました(お恥ずかしい・・)「さかた」です!

 

母親の施設が近いこともあり、私は佐潟をよく訪れるのですが、佐潟は国内最大の「砂丘湖」で砂丘の間の窪地に水が溜まってできた潟湖だそうです。

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そして特筆すべきは、新潟県唯一のラムサール条約湿地であること。

ラムサール条約とは特に水鳥の生息地として重要な湿地に関する条約で湿地の保全、再生」「賢明な利用」「交流、学習」の3つの柱が条約の理念となっています。

 

もちろん、水鳥の花形白鳥も飛来します。

新潟市は白鳥飛来数が全国一位だとか!!水原の瓢湖は「白鳥の湖」として特に有名ですが、佐潟はじめ、鳥屋野潟、福島潟、という新潟市の潟湖にも多くの白鳥が訪れます。

 

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ただ、正直私は佐潟でたくさんの白鳥を見たことがありません。大体はカモ類で白鳥に会えたらラッキーという感じです。

今春、白くて首の長い美しい鳥をみつけたので「白鳥ではないですか?」と勇んで湿地センターの人に聞きに行ったら「あれはサギだと思います」と言われ、思わず「え?それってサギ・・・」と叫んでしまいました(笑)

 

とにかく、水と山と緑と鳥がいれば心癒されます。佐潟はこの全部が揃っています。

 

佐潟水鳥・湿地センターでは冬に寒い思いをしなくても望遠鏡などで水鳥を観察することができ、佐潟の紹介ビデオも流れています。

佐潟に住んでいる水生生物も、水槽で見ることができます。

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遊歩道をゆっくり散策も心癒されます。野鳥観察や遠足などをのぞけば、普段は人も多くなく、ゆっくり散歩できます。デートコースとしても最適!?

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佐潟橋、ここから出発します。

一周すると約5・5㎞。1時間ちょっとかかりますが、時間に余裕があれば野鳥観察舎「潟見鳥」などで休みながら佐潟を一周するのもいい感じだと思います。

 

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余談ですが・・・

佐潟の真ん前に「パンの樹」というパン屋さんがあります。品ぞろえも豊富で、ここでパンを買って途中で休みながら食べている人もいたりして。

 

是非、お天気のいい日に水鳥、野鳥、角田山、水生植物や木々を眺めに行ってみてください♡

 

パンと言えば・・・実は佐潟から車で10~15分ほどのところに「ナミテテ」というハード系アフリカパンで有名なパン屋さんーアフリカン・ベーカリー・カフェがあります。普通にあんパンとか食パンも売っていて美味しいですよ!。店内や店外でも食べることができます。

 

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パン好きけこさんのおまけ情報でした! 

 

番外編 佐渡 おまけ

佐渡は新潟のワンダーランド。私もまだ行ったことのない場所、佐渡ならではの文化、今のコロナ禍の状況が収まったら、まず行きたい場所の筆頭です。

 

母のルーツ編、世界遺産を目指す編!?最後に私の思い出に残るアラカルトを少しだけ書きたいと思います。

佐渡の食の思い出・・・私の最初の思い出は40年も前になるでしょうか!?赤泊の民宿のカニ料理カニ三昧で本当に豪華でした。今もあの民宿あるかなあ。カニが売りの民宿、あの頃はいっぱいありました!

 

魚が美味しいのは当たり前で、あまり当たり前すぎて誰も自慢もしない(笑)

そんな中でも佐和田のお寿司屋さん「長三郎」は美味しいので有名!

また、新潟にも進出した回転ずし「弁慶」も人気ですね。

 

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両津港近くの食堂の定食なども量も味も満足度が高いです。

真野御陵のレストランの海鮮丼が思いもかけず美味しかったり、相川の喫茶店の定食がこれも予想以上だったり、佐渡に関する記憶は食にまつわる物も多いです。

 

そして、前述の両津港近辺の食堂も相川の喫茶店も(たまたまかもしれないけど)キャベツが山盛りでマヨネーズがこれも山盛り乗っかっていたのが斬新でした!これって佐渡の食文化の特徴!?次回行った時に確かめてみたいです。

 

さて義母の親戚が多い小木では「七右衛門(しちえもん)」という有名なお蕎麦屋さんに連れて行ってもらいました。

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何と、丼盛りのぶっかけ風そばしかない、シンプルかつ潔いお蕎麦屋さん!

内装も佐渡らしく、本当にお蕎麦らしいお蕎麦でした!

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旅の楽しみは食の楽しみでもありますよね。

 

佐渡は一日あれば車で一週できますが、内陸部を含めて興味深い場所が多くあります。海の景観は言うに及ばず、神社仏閣も多いですしね。

 

お土産においしいお酒の蔵元も紹介してもらいました。

佐渡で一番小さい蔵元と言われる「逸見酒造」。

お酒の名前は「真稜」!地元民のお墨付きです。

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そして、佐渡は朱鷺に会える島でもあります。

新穂にある「トキの森公園」には「トキ資料館」と「トキふれあいプラザ」があり、比較的近くで朱鷺を見ることができます。

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一時は絶滅した朱鷺の歴史を思うと感慨深いものがあります。

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書いているうちに佐渡に行きたい気持ちがさらにグ~ンとアップしてきました。

まだまだ知らないときめきスポットがいっぱいある佐渡!次回も新たな発見の旅をしたいです☆

*写真は2年前に佐渡へ行った時のものです。

番外編 小木~宿根木 ワンダーランド

前回まで母のルーツから辿った佐渡でしたが、今回は義父母の視点から。

私の義父は羽茂、義母は小木出身。実母と違って、仕事も親戚も佐渡がらみ。ずっと佐渡と緊密な繋がりを持っていました、というか今も持っています。

 

常に佐渡弁を話していたせいか、家では佐渡なまりの方言が当たり前。〇〇だっちゃ~。そうだっちゃ~毎日聞いていました。

 

佐渡の食べ物大好き、佐渡の文化大好き、佐渡の偉人は誇り、家の中はいつも佐渡の物産、佐渡の絵、佐渡の本などであふれてました。

 

私が感化されるのも自然なことで、佐渡弁、お祭り、無名異焼き、鬼太鼓、興味を持つようになり、羽茂、小木という地名も知らなかった私がすっかり佐渡漬けに。

 

今回は義母の生地、小木、特に佐渡の南端にある宿根木近辺の私のお勧めときめきスポットを。

まず、佐渡国小木民族博物館佐渡国と冠しているのが素敵!ここは幾度か行きましたが、大好きです!私にとってのミラクルワールド☆

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実物の設計図に基づいて作ったという千石船に乗って、船乗り気分を味わうのもいいですが、その他の展示がまさにタイムスリップしたアナザーワールド

集められた古い家具、食器、漁関連の道具、農機具、そして、昔の小学校の教室などがあってノスタルジー満載空間なのです♡また行きたい!

 

そのまま海岸線沿いに宿根木に向かうと、途中に景勝地として有名な矢島経島があります。これぞ佐渡!という景観、そして、たらい船体験もできます。

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海外沿いは本当に美しく、最近佐渡版「青の洞窟」として有名になったちょっとお洒落な場所も!カヌースポットとしても人気らしいです。

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謎の扉発見!?

とにかく佐渡は海がめちゃきれい!

ドライブしながらも、見たくなる場所がいっぱい!

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 さて、宿根木の町は船大工の町でもあり、昔ながらの街並みが観光客に人気で、大人の休日倶楽部で吉永小百合さんが表紙を飾った家などは絶好のフォトスポット。

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 この三角屋は宿根木の象徴的な建物です

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時代をタイムスリップしたような家が並びます。

最近はメジャーになりつつありましたが、こんな隠されたお宝的スポットがいっぱいあるのが佐渡

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書いているうちに佐渡に行きたい気持ちがグ~ンとアップしてきました!

*写真は3年前に佐渡へ行った時に撮ったものです。

番外編 佐渡 ~母のルーツを探して~②

前回の記事で母の心のルーツ「神明神社」に辿り着いたお話をしました。

ひとまず当初の目的を終え、次なるミッション。

 

最近は世界遺産登録の話などで話題になっていますが、佐渡は金山だけではありません!銀の産出でも日本を潤しました。世界遺産登録も金銀山とセットでアピールしてたと思います。

 

そういう私も銀山の存在に目を向けたのは最近のこと。

5年前の私は銀山にも行ってみようと思っていました。

 

とりあえずまずは金山から。随分昔に相川の金山を訪れたことはありますが、それから早〇十年。金山ってどんなところだったかしら?

 初日に佐渡市役所に寄ったことが功を奏して、ガイドさんを紹介してもらいました!

おかげでちょっと穴場的なところも見せてもらいありがたかったです。

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どんだけ掘ったのか!というので有名な道遊の割戸。表、裏両面の写真です。山が欠けるほど掘ったのですね。

 

今回私が案内してもらったのは近代式採掘方式の道遊坑道コース、驚くことに平成元年まで稼働していたとのこと(知らなかった!)そのシンボルとも言える大立竪坑! 

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江戸時代の手掘りのイメージから一挙に近代的イメージに。

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ちょっとラピュタ的風景じゃない!?というので話題になった北沢浮遊選鉱場

廃墟になっても何か感じるものがあり、異世界感もあります!

 

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わああ、ラピュタだわあ、とちょっとはしゃいでいる5年前の私(笑)

ヨーロッパの遺跡的雰囲気もありますね。

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金山の跡地は見所も多く、写真スポットも多数あり、これは佐渡、ひいては新潟の観光の宝!と改めて痛感しました。

 

最後は大好きなお奉行所入り口。お国を支える金山の治安を守った大事な場所です。

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そして、金山から車で20分ほど。金山ほど有名ではないものの、上杉家ゆかり、中世最大の銀山であった鶴子銀山へ。今回のお目当ての一つだったのですが・・・

 

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こちらは金山とはうって変わって整備されてるとはいいがたく、観光とは無縁!?観光客も私ともう一組の親子だけ。

 

正直言って、見るものはほぼなく、銀山への道も獣道!?と思えるほどで現場までは行くことができませんでした。代官所跡というのがあったけど、ん??という感じ。

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これは課題多いぞ、とその時思いました。観光地とは程遠い感じ。アピール度ほぼなく、保守整備に多大の難あり。資金の問題とか色々あるのでしょうが、せっかくの歴史的遺産、金山とコラボしてもう少し何とかならないかな、と立ち尽くしたのを覚えています。

 

でも、鬱蒼と茂った草、まっすぐに天を指している木々を見て、銀山とか金山とか世界遺産とか抜きにして、屋久島まで行かなくても、縄文気分を味わえる、いえいえ、縄文といわなくても、もののけ姫的な世界を感じることができる貴重なスポットかも、と思ったりしました。

それ売りにできないでしょうか(^^;)

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駆け足で旅した2日間でしたが、いまだに鮮明に覚えています。

母のルーツと佐渡の宝、佐渡にはほかにもたくさん歴史的、文化的遺産があります。

実は他にも色々心に残ることがあり、この時の旅の思い出は私の宝にもなりました。

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実は佐渡をこんなに早く記事にしようとは思ってなかったのですが、母になかなか会えない今、ふと母を思うと佐渡に思いが飛び、むしょうに書きたくなりました。

 

*ここに挙げた写真、書いた状況は5年前のことであり、あれから世界遺産登録を目指して、地元の人をはじめ、色々改善、努力したことと思います。そのことを踏まえて読んでください。

番外編 佐渡 ~母のルーツを探して~①

私の母は佐渡相川出身、佐渡には深い縁があります・・というかあるはずなのですが・・・実はその縁を感じたのはずいぶん後になってからで。

 

母は20歳で結婚して佐渡を離れ、それ以来佐渡を訪れたのは彼女の父と叔父のお葬式だけ。というのは私の祖母、彼女にとってはお姑さんが佐渡を「鬼ヶ島」などと呼んで毛嫌いし、佐渡へ帰りにくかったから、という理由からです。

 

やがては祖母も亡くなり、自由に佐渡に行けるようになった頃には母の父母兄弟も皆亡くなったり、離島していたりで、ついには佐渡へ帰る意味をなくしてしまった、という考えてみれば気の毒な境涯です。

 

そんな母が認知症を患うようになり、昔の思いや記憶が心の堰を切って溢れるようになりました。

 

「私の故郷は佐渡、神社の娘で父親は佐渡観光の道を開いた人・・・」その程度はまだ信じられたのですが、やがて現実と願望が入り乱れ、母の佐渡語りがどこまで本当か分からなくなってきました。

 

と同時に母の記憶が少しでも残っているうちに、彼女の思い出を辿ってみたい、という強い思いに捕らわれ、私にとって謎の多い母のルーツを探る旅に出たのが5年前です。

 

母の生まれは相川ー実はこれは母の記憶違い?願望?で彼女は京都生まれです。

母の父は神社の跡取り、これも虚実入り混じっていて、確かに神社の家系だったのですが、祖父は神社を継がず京都で映画製作の仕事に。

 

でも、相川に彼女のルーツと信じる神社の跡地は存在していて、京都から帰った両親が一時相川に住んでいたことは事実なのです。何しろ母は相川女学校出身ですから。

 

そこで、私は母が生まれ故郷と信じる相川へ行って、母の生家とされる神明神社を探してみることにしました。これが忘れられない旅になったのです。

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佐渡で出会った人、景色、今でも鮮明に思い出します。

とにかく海が半端なく美しい!これは新潟県の宝ですよ。

私はまず、佐渡市役所を訪れました。母が生まれた場所と信じる神明(しんめい)神社が今あるかどうか確かめようと思ったのです。

 

その結果は曖昧で(何しろ佐渡はやたら神社が多いのです!)結局現地で調べるのが一番と分かりました。

相川では老舗ホテルの佐渡ロイヤルホテル万長(↓いいホテルです!)に泊まったのですが、そこで聞き込みしたら思いもよらぬ情報が。

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なんと、母の父を知っているという人、御年94歳!?という方が近所にいらっしゃるとか。これはもう奇跡としか言いようがありません。

 

翌日早速彼に会ってみました。佐渡はとにかく老人が元気がいいです。

言葉も記憶もしっかりした彼から貴重なお話をお聞きすることができました。

彼は母の父、私の祖父を覚えていました。神明神社のこともうっすら覚えていて、今は他の神社と一緒になってしまったけど、その神社に写真が残っていること等々教えてくれました。

 

海辺沿いに神社が並んでいるため宮前通(みやまえどおり)と言う名前の地域。

神社が次から次へと出てきます。でも、ほぼ無人、神主さんもいません。

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能舞台が残っている神社も多いです。

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かつて神明神社があった場所は小高い場所にあり、参道への道は鬱蒼とした木々で覆われ跡地を見ることはできませんでしたが、神主一家が住んでいた居住地跡は残っていました。↓の写真の石垣がかつての神社の跡地だという印です。

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母がそこで暮らしたことがあるかどうかわかりませんが、祖父は確実にそこで少年時代を過ごしていたのです。

 

その後神明神社の資料の残っている善知鳥神社(うとうじんじゃ)を訪れ、そのお堂で母のルーツ、私のルーツでもあるご先祖様の名前を発見しました。

 

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宮司 〇〇〇章!私の母方のご先祖様!!

私は不思議な気持ちになりました。初めて母の心の故郷を訪れ、彼女の心象風景の原画を見るような。母の心は今佐渡にあり、自分はずっと佐渡で育ったと信じている・・・

 

宮前通のいくつかの神社はほぼ無人で、かつての面影もありませんが、善知鳥神社は今でも地元民が誇る「相川祭り」の神輿が出発する場所でもあり、その時期には町から神主さんが来るそうです。

 

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折しも相川祭りの時期。古い伝統衣装を着た人たちの舞や神輿行列などの伝統的な行事を見ることができました。これはなかなかに壮観で感動的でした!

 

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実は、ここで出会った善知鳥神社の氏子さんから、神明神社は今は山の方にあるよ、という新な情報を得ました。この時は時間の関係で、彼の教えてくれた山の神社には行けませんでしたが、いずれ訪れてみたい、と固く決意したものでした(残念ながら、いまだ行けてませんが…)

 

母のルーツが少し分かり、ちょっと満足。母のために写真もたくさん撮って、ご老人や神社の氏子さんたちにたくさん感謝して、翌日は晴れて相川金山、銀山の見学に出かけました。それは次の記事で!

 

古町~下本町へ

新型コロナウイルスせいでステイホーム、諸々自粛、そこからの運動不足解消のため、以前にも増して町歩きをするようになりました。

 

その中で気づくのが観光ポイント、という点だけではなく、点と点を結ぶ過程、町歩きや散策など線で繋ぐことで、車で通りすぎるだけなら気づかない場所、本来なら観光の対象にならない場所や路地裏なども結構面白く、新しい発見や気づきがあるということです。まあ、当たり前のことですが(笑)

 

今回は元新潟の中心地、大繁華街だった古町から下本町に向かう道でのときめきスポットをご紹介します。

 古町は今やシャッター街のようになっていますが、私にとっては思い出も多い町。

 

オーバーアーケードのある中心部から下(しも=海側)に向かって 歩いて行くと、町の人はもちろん、県外から来る演劇人や文人にも愛される居酒屋「喜ぐち」が現れます。新潟人が食べる料理を奇をてらわずに、普通においしく提供してくれます。

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 で、今回私があれ?と思ったのはその向かい、何やらお洒落な店がある??

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こんなお店あったっけ!?と調べてみたら、なんと「喜ぐち」が、店の向かいに開業したジェラートスティックパイのお店だそうで、名前は「FKメゾン」オープンしたばかりのお店(知らなかった・・・)

地場産の天然塩や食材を使い、喜ぐち2代目のご夫妻が切り盛りしているそうです。


 季節限定のフルーツ味のジェラートと2、3種のスティックパイが並び、パイは村上産の天然塩をアクセントに使用したオリジナル商品。ネーミングが「甘塩パイ(あまじょっぱい)」ナイス!

きっかけは、新型ウイルスによる外出自粛で、本体の喜ぐちの売り上げが半減したことだそうです。
 
 店名は古町Fと喜ぐちKのアルファベットの頭文字から。「古町を盛り上げたい。散歩のついでにぜひ立ち寄って」とのこと。ジェラート350円、甘塩パイ400円。営業時間は午後2~6時、月曜休み。今回はパスしましたが次回は試してみたいです。

 

てくてくと古町を下本町に向かって下っていくと、こんなノスタルジックな匂いのする店が現れます。 「佐藤菓子店」昭和の香りぷんぷんで、甘納豆製造というのがもう懐かしく嬉しい。駄菓子や雑貨が充実しています。

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 古町通から本町通りに抜けると、歴史ある手作りかまぼこの竹徳さんが。子供が小学生の頃、工場見学に行ったという記憶が。大量生産でなく丁寧な手作り、というのがポイントで、上(かみ)の本町で出店もあります。

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料亭「京相模」はよく見ないと料亭とは分からないけどどことなく風情があります。一度入ってみたい店。

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ここはもう下本町。町歩きは路地裏をのぞいてみるのも楽しい。昔ながらの家や新しい家が混在しています。

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私お気に入りの風景です。煙突がなんかCOOL!

 

ちょっとセレブな(笑)古町エリアから古き良き下町の香り漂うエリアまで、ちょっとゆっくり歩いてみるのもいいものです。