新潟古町界隈では海に向かって下(しも)、白山神社に向かって(かみ)と通常呼んでいます。その謂れはよく分からないのですが、以前記事にした本町から柾谷小路という大通りを過ぎて海、港方面に15分ほど歩いて行くと、下本町(しもほんちょう)に到達します。
同じ本町通り上にあるのですが、上(かみ)の本町とはまた一味違った庶民の町です。
私がよく行くのはいわゆる「フレッシュ本町」
新潟の中心部はどこも人口が減りつつあり、この下本町でも昔からあった「北星マート」という庶民のスーパーが数年前に亡くなり、住民を悲しませました。
それでも、地元のスーパー「キューピッド」が存在していて、地域の核になっています。
でも、上本町もそうですが下本町も露店のお店、昔ながらの小売店が光っています。
おからや豆腐製品のほかにやさしい味の豆乳ソフトもおいしい「小森豆腐店」
もちろん、お豆腐はとてもおいしい!
豆乳ソフト。甘みを抑えてヘルシー感があります。暑い日には食べたい!!
絶対なくてはならない地元の魚屋さん「わしお鮮魚店」、各種餅菓子の他、看板商品がかきもちの「真保餅屋」
そのほかにも惣菜屋、金物屋、ラーメン屋、ちょっと覗いてみたい店が散在しています。
露店や、行商のおじさん、おばさんもいます。
下本町に「沼垂」を冠した八百屋があるのを発見!「沼垂八百屋」
先代が沼垂出身だったそうです(^^)
最近の私のお気に入りはコンバインドカフェ「五徳屋十兵衛」
コンバインドというだけあって、本当に色々やっていてメイドや男装カフェになったり、何といっても有名になったのはここの花魁写真撮影!
花魁だけでなく、色んなスタイルの写真を撮影してくれます。
大正ロマンづいている私もアンティーク着物を着て何回か写真を撮っていただきました。
非日常体験ができます!
また、店の内外でも文化活動も盛んで、下本町の文化の発信地になっています。
食事や飲み物も充実していて美味しいです!
文化的な見所としては、このフレッシュ本町から通り一つ隔てたほど近い場所に、新潟市指定文化財、旧小澤家住宅があります。
北前船の時代、廻船問屋として栄えた新潟の豪商、小澤家の邸宅ですが、江戸後期から明治にかけての典型的な町屋がそのまま残っており、内部や庭を観覧することができます。撮影会などのイベントも良く行われています。
通りから少し外れると、新潟の昔の下町の街並みがあり、上本町に向かう道沿いに登録有形文化財である「大野屋 本館」があります。その向かいは新しい「大野屋 本町茶寮」。お料理もおいしく、ここの胡麻豆腐は有名です。
「粋な黒塀、見越しの松に~♪」がある家などもあり、上本町から下本町まで歩くと新旧の新潟の街並みを見ることができます。